2022/9/5

紀伊半島大洪水から11年

  

紀伊半島豪雨11年 キャンドルに祈り、和歌山・那智勝浦 

キャンドル型ライトの前で犠牲者を追悼し、手を合わせる人たち=4日未明、

和歌山県那智勝浦町(藤崎真生撮影)

和歌山、奈良、三重の3県で計88人が死亡・行方不明となった平成23年9

月の紀伊半島豪雨は、発生から11年を迎えた。死亡・行方不明者が自治体

別で最多の29人だった和歌山県那智勝浦町では4日未明、キャンドル型ライ

トがともる中、遺族らが犠牲者の冥福を祈った。

例年、町の遺族会が追悼行事を実施してきたが、今年は新型コロナウイルス

の感染防止のために中止に。ただキャンドル型ライトはともすことにし、遺族ら

が紀伊半島大水害記念公園(井関地区)に自主的に集まった。慰霊碑前に29

個のライトがともる中、遺族らは、土石流が起き始めたとされる午前1時から静

かに手を合わせた。